感じるところは人それぞれらしい。みんな同じだと思っていたわたしはそれを聞いて驚いた。



「俺昨日ヤった子と先週の子の感じやすいところ間違えて最低、って言われたわ」



この子は同じたくさんの子とセックスをしていて、感じやすいところもちゃんと一人一人 把握しているらしいけど、たまに間違えてしまうらしい。 そもそもセックスをするのを一人に絞れよ、という意味を込めてわたしはこの子に 「最低」と言っておいた。けれど似たような人をわたしも知っている。 タイミングよくその人から『家来い』とメールが来る。たった三文字。だけどわたしは嬉しくて でも素っ気なく『わかった』と返信した。

その人とは、青峰のことだ。たまにくる『家来い』メール。 それはイコール、セックスしようぜというメールである。 言っておくが付き合ってない。青峰は先ほどの彼と同じように いろんな女の子とセックスをしている。わたしはその一人というわけだ。 まあつまり世間でいうセフレというやつ。 わかってはいるのだが、青峰が呼んでくれるのが嬉しくてわたしは彼とセックスをしてしまうのだ。 先ほどの彼に「最低」と言ったが、わたしも最低な女かもしれない。



「女って感じやすいところって人それぞれらしいね」



先ほどの彼の話を言ってみると、わたしの背中を枕にして寝転んでいる青峰はッハ、と 彼のことを馬鹿にして笑った。



「青峰はそんなことないって言いたいわけ?」
「そもそも俺は同じ女とセックスなんてしねぇ」



だから感じやすいところもいちいち覚えてねぇ、としれっと言った。 嘘つけ。わたしとは何回もヤってるくせに。青峰は 「お前くらいだわ、何回もしてんの」と笑った(ほんとかよ)

それはどういうことだろう。昔から仲いいから? それとも好意が含まれていないから?(でもわたしは隠しているけど青峰に好意を持っている) だったらそれがバレたらわたしも他の女の子と同じになってしまうのだろうか。 えー、なにそれ嬉しい。自分の感情を読み取られないように棒読みでそう言う。 すると青峰が起き上がってわたしの身体をぐるん、と仰向けにした。 いつの間にか青峰の顔が目の前にある。なに?この流れでやるの?



「余裕なのも今のうちだ、ばーか」



キスされた。荒々しいキスだ。 でもわたしはこのキスが大好きだ。唇が離れると「もう終わり?」なんて思ってしまう。 すると次に耳を舐められ、「っん、」と声が漏れてしまった。青峰は笑う。



「お前の感じやすいところは全部知ってる」



ここもな、と言いながら太ももを撫でられる。 でもそんなの誰だって感じるじゃないの。人それぞれっていうけど、みんなほとんど 一緒じゃない?ちょっとだけ反抗すると青峰は「こん中は違ぇ」と スカートの中に手を入れてきた。



「試してみるか?の感じるところ全部教えてやるわ」



悪魔のようにニヤリと笑ってから、青峰はわたしの中に指を入れた。







試してみるか?